コーポレートスローガンである「100年をつくる会社」で知られる鹿島建設は、明治の近代化以降、日本の国土をつくり国土を守ってきた、国内を代表する建設会社です。
2019年10月、東京・神田で開催された、日本経済新聞社主催による「建築土木フォーラム」では、鹿島建設・土木管理本部土木企画部の紙本泰樹さんが登壇し、建設会社の社会的使命、鹿島建設の過去から現在までの取り組み、実際の仕事内容、そしてこれから目指す姿等について、詳しく紹介してくれました。

建設会社が担う社会的使命
社会資本の整備から防災まで

紙本さんは、まず自己紹介から始めました。2006年入社で現在14年目。学生時代は大学院で「岩盤研究」に取り組み、ものづくりの最先端で活躍したいと考え、鹿島建設に入社しました。入社以来、およそ12年間にわたり、一貫して土木現場の施工管理に携わり、高速道路トンネルやダム、橋脚など、全国のインフラ整備を担当してきたといいます。
「高速道路にせよダムせよ、鹿島だけでつくれるものではありません。お客様である発注者がいて、実際の現場には多数の協力会社がいます。関係者全員がベクトルを一緒にして協働し、日々、一歩ずつ、完成に向けて工事を進めていきます。その過程にこそ仕事の醍醐味があります。土木工事の数々の現場で、ものづくりの圧倒的魅力を実感しました」。

施工管理技術者としての自らの経験を語った紙本さんは、次に建設会社の社会的使命について説明しました。建設会社が担う使命は「ものづくりを通じて、安心・安全で快適な社会を実現すること」であり、その一つが、橋、トンネル、空港、鉄道、あるいは電力・ガス・水道など、土木が担う社会基盤の整備。もう一方にあるのが、住宅、ビジネス、医療、教育、スポーツ、商業施設などの建築による、より豊かな環境づくりです。加えて、建設会社には「国土を守る」という重要な役割があると紙本さんは指摘しました。「近年は、気候変動の影響を受けて大きな災害が頻発しています。災害復旧のみならず、ダムや堤防、放水路の整備、耐震技術の開発などを通じて災害による被災を防ぐことも、私たちの使命。社会に貢献できることを、強く実感できる仕事だと思いますね」。

続いて紙本さんが紹介したのが、鹿島建設の歴史です。鹿島建設は、江戸時代の1840年に創業しました。全国から注目を集めるようになったのは幕末。横浜開港に伴い、業界の先頭を切って「洋館建築」を手がけ、「洋館建築の鹿島」と呼ばれ、明治期に全国で進められた鉄道敷設では「鉄道の鹿島」と呼ばれました。そして1900年代に入ると旺盛な電力需要に応えるため、国内で初めてダムを建設し「ダムの鹿島」に、1968年には国内初の超高層ビル「霞が関ビル(147m)」を建設、「超高層の鹿島」と呼ばれました。鹿島建設の歴史は時代のニーズに応え、先駆的なプロジェクトに挑戦してきた軌跡といえます。紙本さんは「そこにあるのは進取の精神であり、それが鹿島の礎でありDNA」といいます。

鹿島建設は、国内のみならず海外でも事業を展開しています。海外土木事業は、これまで65ヶ国で実績があり、海外建築事業は、欧州、米国、アジア、オセアニアに拠点を設けて展開しています。海外の売上比率は約23%。今後も拡大していく計画であり、「建設を通じて、世界中の産業・経済の発展に貢献していく」ことを紙本さんは強調しました。

建設機械の自動化、AI、IoT
「次の100年をつくる」動きが加速

では、鹿島建設で技術者はどのような仕事に就くのでしょうか。紙本さんは、ご自身が経験してきた「土木」を例に説明しました。
「約6割が施工管理、約2割が設計、残り2割が研究開発、それぞれの部門に配属されます。ただ、設計にせよ研究開発にせよ、数年後に必ず一度は現場を経験します。また施工管理の人も設計を経験するなど、他の職種を経験することでスキルを高めていきます。」最も数が多く、また重視されている施工管理とはどのような仕事なのでしょうか。紙本さんは「ゼネコンは何をするかといえば、ものづくり。そのものづくりを直接行うのが施工管理です。施工管理の仕事は、安全や品質、工程、コスト、環境などを管理する『監督業務』であり、協力会社と協働しつつ彼らを指揮・管理していく役割を担っています」と説明しました。紙本さんに言わせれば、「ものづくりの確かな手応えが味わえる」のが施工管理の仕事といいます。ここでは深くは触れませんでしたが、設計、研究開発の業務もものづくりに関わる重要な仕事であり、それぞれにやりがいを実感できる仕事であることは言うまでもありません。

施工管理の現場では、新しい動きが始まっています。その一つが、鹿島建設が開発した建設機械の自動運転などを核とした次世代の生産システム「A4CSEL(クワッドアクセル)」による遠隔施工です。すでに実証実験を終え、ダム建設に本格導入されました。「A4CSEL」は、生産性向上を目指したものですが、同時に現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発を進めている、月と火星に有人の滞在施設を建設する構想の核ともなっています。また建築分野でも、急速にAI、IoT導入の動きが進んでおり、土木・建築の施工の現場は大きく変わっていくことが想定されています。「次の100年をつくる取り組みは加速している」と紙本さんは指摘します。

紙本さんが鹿島建設に入社したのは、「難易度の高い工事に挑戦していることに惹かれた」からであり、「実際、困難な仕事をやりとげたときに大きなやりがいを感じた」と振り返ります。鹿島建設の歴史は、困難な局面に果敢に挑戦し、それを乗り越えてきた軌跡であり、紙本さんのみならず、多くの鹿島建設の技術者がそれを継承しています。
そんな鹿島建設はどのような人材を求めているのでしょうか。「第一にこの仕事が好きな人。まだ経験していないでしょうが、ものづくりという建設の仕事をやりたいと思う気持ちが大切です。その上で、自分で課題を見出し、自ら動く。そんな主体性を持った人に期待しています」。紙本さんが語った言葉は、多くの学生に強い印象を残したようでした。

紙本さんが鹿島建設に入社したのは、「難易度の高い工事に挑戦していることに惹かれた」からであり、「実際、困難な仕事をやりとげたときに大きなやりがいを感じた」と振り返ります。鹿島建設の歴史は、困難な局面に果敢に挑戦し、それを乗り越えてきた軌跡であり、紙本さんのみならず、多くの鹿島建設の技術者がそれを継承しています。
そんな鹿島建設はどのような人材を求めているのでしょうか。「第一にこの仕事が好きな人。まだ経験していないでしょうが、ものづくりという建設の仕事をやりたいと思う気持ちが大切です。その上で、自分で課題を見出し、自ら動く。そんな主体性を持った人に期待しています」。紙本さんが語った言葉は、多くの学生に強い印象を残したようでした。

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